令和3年度通常総会の開催にあったって

 令和3年5月の通常総会を何とか迎えることができました。
 私は、全技連マイスター会会員の皆様にお送りしました「令和3年年頭所感」の中で、国際的にも国内的にも、新型コロナウイルス感染症に翻弄され、ほかの一切が忘れ去られた感があると申し上げました。
 この厳しい事態は会員各位の経営環境においても言葉に表せないほどの深刻な影響を与えていると思います。
 私は昨年11月11日に行われた政府要望の柱の一つに、新型コロナ感染拡大に伴う技能士向け支援策を要望しました。
 「企業や店には幾つかの支援策があるが、一人親方的な立場の多い調理師、和装着付け、フラワー装飾など仕事が激減している技能士の支援策がない。今後も技能士として継続できるような対応策をお願いしたい」という内容です。
 併せて、もう一つの柱として、技能士の抱える課題を総合的、統一的に対応してくれる国の機関(例:ものづくり庁、技能士庁、匠の技庁)の創設を要望しました。
 どれだけ実現されるかわかりませんが、選挙が近づいてきたこともあり真摯に対応していただいています。
 新型コロナも、ワクチン接種がようやく始まり、何とか曙光を見出すことが出来つつあります。今まで受けたダメージの大きさは計り知れませんが、今年は辛丑(かのとうし)です。「辛いことが多いだけ、水面下では大きな希望が芽生える年」と言われております。
 この総会を契機に、更なる一歩を踏み出せればと期待しています。

 改めて申すまでもなく全技連マイスター会の核は、各地域の活動にあります。会員の皆様が、各地域で具体的に多くの方々と接し、交流を深めることこそ全技連マイスター会活動の基本と考えます。
 今年は全技連マイスター会設立(平成18年発足)15年周年を迎えます。これを機に、昨年度、幸いにも「地域助成金」の事業単価を増額することが出来ました。しかし、残念ながら昨年度はコロナ騒ぎの中、多くの地域でその活動が中止となってしまい、増額の効果を発揮することが出来ませんでした。
 今年度こそ、関係団体と連携しながら、ぜひ地域活動の再興を願って已みません。

   今年は、地域活動再興のエポックとなる催しが予定されています。まずは延期されていたオリンピック・パラリンピックの円滑・盛大な実施を願っております。また、ものづくりに携わる私たちにとってそれと同等・あるいはそれ以上に期待を寄せているものが「Tokyo技能五輪・アビリンピック2021」(12月17日〜20日:於東京ビッグサイト外)やその間に同一会場で行われる「ものづくり・匠の技の祭典2021」(12月18日〜19日)です。
 昨年度開かれたこの催しでは、コロナ感染リスク防止の観点から、直接観客に見ていただくことができず、インターネット技術を活用したリモート開催となりました。効果のほどを心配しましたが、かえって、多くの地域からの参加・視聴を得ることが出来ました。
 おそらく、今年度は新型コロナの推移を見ながら前回の経験を踏まえインターネット技術を多用するものと思われます。全技連マイスター会会員の皆様におかれましても地域からの参加、声援を、大いに期待するものです。

 全技連マイスター会は、今年度初めて会員数純減となりました。これは、コロナ禍が少子高齢化傾向に一層拍車をかけた結果であると思われます。
 私も可能な限り国・政府要望、自治体、企業等との連携に深めマイスター会の魅力発信に努めていきたいと思います。同時に、「規模は力なり」とも言います。全技連マイスター会活動を多くの方々に見ていただくことが、匠の技が評価され、理解・賛同を得ることにより会員数を増大させ、全技連マイスター会の規模を拡大することにつながると確信します。
 厳しい環境に変わりありませんが、関係団体と力を合わせ、コロナ収束後の地域活動の再興に向けて進もうではありませんか。