令和6年 新年のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。
皆様、良い新年をお迎えできたでしょうか。
3年以上続いた「コロナ禍」もようやく落ち着き明るい日差しも見えてきたと喜んでいましたが、ウクライナでの戦争は3年目を迎え、新たに始まったガザ地区での戦闘も終わる気配がありません。異常な物価高も続いています。大きな災害や干ばつが世界中で起きています。新たな三重苦が始まったようです。
今年も世界中で注目すべき出来事があります。
一つは世界のリーダーがどうなるかです。
アメリカ、ロシア大統領選挙があります。日本も9月が総裁の任期満了です。歴史的みると、混迷する時代には強いリーダーが求められます。独裁者誕生の恐れもあります。
二つ目は、世界的不況の心配です。
異常な物価高を抑えるために欧米諸国を中心に金利を上げてきました。古典的な経済対策ですが、今回だけは的外れな結果になる心配があります。気が付いたときは遅いのです。すでに不況の兆候が表れています。中国の不況も深刻です。
三つ目は、異常気象です。
猛暑、災害、干ばつの連続。地球が壊れてしまったかのようです。戦争の影響により世界的な食糧危機も起きています。
日本も混迷しますが欧米に比べればましかもしれません。今年は、「苦しい時の神頼み」ならぬ、「苦しい時の干支頼み」に賭けたいと思います。
今年の干支は縁起の良い辰年です。辰は龍の年。龍は、「力強く、勇敢で、知恵深く、変化に富み、縁起の良い」架空の動物です。龍の特徴を持つ人たちが日本の政治、経済、ものづくりにおいて活躍してくれることを期待します。
円安で製造業にも元気がでました。海外からの観光客もコロナ禍前を超えてきました。高品質の衣食住工製品にも関心が広まっています。輝いていた昭和時代を再現させるチャンスです。日本の底力を発揮するときです。
今年も多難な年に変わりはありませんが、マイスター会員の皆様と力を合わせ、困難に立ち向かい、新たな可能性を切り開いていけると信じています。
技能五輪国際大会が愛知県に招致することが決まりました。ぜひ実現して欲しいです。技能士会はこれを励みとして国内技能五輪、グランプリ、匠の技祭典、各種イベントを通して技能継承に力を入れていきます。皆さん、様々な分野で活躍され、「幸多い一年となりますよう」心からお祈り申しあげます。