会長挨拶

 全技連マイスター会会員の皆様。ご多忙の中、ご参加いただきご苦労様です。
 平成18年7月20日に発足しました全技連マイスター会も12年目の年を迎えました。
 ここまで継続してこられたことは皆さまの「優れた技能の伝承と後継者の育成」に対する情熱とマイスター会の発展にご協力いただいたおかげと、改めて感謝を申し上げます。

 昨日のことです。私は秋葉原で欧米人と思われる6〜7人のグループが一斉に反対側のホームの写真を撮っている場面に出会いました。私には何も変わった風にみえません。世話人らしき人にたずねましたら、きちんと整列して電車を待つ姿に関心があるようです。日本だけのクールジャパンだというのです。
 こうした風景に限らず、いま日本には多くの外国人観光客が訪れています。
 今年は4千万人を超えると見込まれています。
 国別では@韓国A中国B台湾C香港D米国Eタイの順
 伸び率では@フィリピンAロシアB韓国C中国Dベトナムの順
 来日目的は@観光A労働ですが、そのうち観光の目的は@買い物A体験でそうです。
 「日本製品は衣食住工すべてにわたり、質が良く、手ごろな価格で手に入る」と好評なので買物が一番です。日本人にとっては安心・安全・高品質が当たり前だと思っています。世界からはこれが三大評価になります。この三大評価は、日本人が認識している以上に、外国人観光客からは高いのです。この評価される中心的役割を担ってきたのが、匠の技を持つものづくりの方々です。これは日本の誇りであり、財産です。

 労働を目的に来日する背景には、日本の人材不足があります。
 これは技能士の世界にも無縁ではありません。
 伸び率の多い国からは働くことを目的に来日しています。これから多くの技能士が育っていくことと思います。

 来年はラグビー世界大会が日本で開催されます。
 2年後にはいよいよ東京オリンピック・パラリンピックが開催され、その翌年には技能五輪が東京で予定されています。
 そして2023年には愛知県で技能五輪国際大会を開催すべく招致委員会も設立されました。私も招致委員の一人として活動を始めました。
 技能士にとりましてこれからの数年は大変重要な年になっていきます。
 全技連マイスター会は、そのものづくりの力を全国・全世界に伝え、「全技連マイスター」ブランドの価値を浸透させる好機ととらえ、積極的・継続的にこの祭典に参加していきたいと考えております。各県の技能士会、全技連マイスター会ブロック会・各支部に於かれましても、ご理解、ご協力をお願いいたします。

   私は昨日カラオケに行きました。
 隣の席で森進一の「おふくろさん」を歌っている人がいました。
 ご案内のように、この歌は川内康範さんが作詞したものです。
 マイスターというのはこの詩に似ているところがあるのではないかと感じて聴いていました。
 @空を見上げりゃ 空がある 雨の降る日は傘になり お前はいつか世の中の傘になれ
 A花の命は短いが 花のこころの潔さ 強く生きよ
 B山を見上げりゃ 山がある 雪が降る日は ぬくもりを お前はいつか世の中の
  愛をともせ と教えてくれた

 自分のことだけでない、自分の子供だけでない、世の中のための母になる
 これこそマイスターの技能伝承、後継者育成に通じる道なのではないか。

 これを森進一が紅白歌合戦で「お母さん苦労かけたことごめんなさい」とアドリブをいれた。作詞者にしたら個人のことを書いたのではない、世の中の大きな愛を書いたのだ、と激怒した。もう歌わせないとまで言い出した。マイスターの方々にはご理解いただけるはず。

 今年度の全技連マイスター会通常総会は、30年度の役員を決定する重要な総会でございます。過日、各支部等から、その候補者の推薦を受け、本日の議案として提案いしましたが、14名の理事が退任され、新たに15名の方々が理事候補者となっております。
 本日の総会決定を受けますと、全技連マイスター会は、新たな2年間の活動を開始いたします。新陣容での役員へのご理解・ご協力をお願いいたしまして、平成30年度全技連マイスター会通常総会の会長挨拶とさせていただきます。